新生 相浦侑子

今日 わたしにとってすごいことがあった。
すごすぎて、やばい。


思いがけず、とある女性に1年ぶりに会うことになった。
ちょうど最近会いたいなーと思っていた方。
といっても1度しか会ったことなかったんだけど。

その方、せつさんはわたしの顔を見るなり
『元気そうやね~』
『なんかめっちゃよくなってるー!』
と言ってくれたのだけど、まっっっったく実感がなかった。
最近、ひさびさに会った人に こんなふうに言われることが多かったのだけど、
そのときも毎回『えっ、そう?』と思ってた。

というのも、ここ1年数ヶ月間わたしを悩ませていることが
最近よりいっそう勢力を増し、すごいしんどかったから。


それはどんなことかというと、
わたしは2年ちょっと前にベジタリアン(ビーガン:卵や乳製品もとらない)になったのだけど、
だんだんと疑問や違和感を感じるようになってしまって、
ベジタリアンでいることもしんどいけど
かといって昔のようになんでも食べようと思うこともできず
どうしたらいいのかわからない状態が続いていた。

でも、ベジタリアンであることは
もはや自分のアイデンティティのひとつになってしまっていたから
それが揺らいでしまうことは自分の根っこがぐらぐらしているようなかんじで
不安で不安でしょうがなかった。

………

ちょっとためらったけれど おもいきってそれを話すと
せつさんはご自身の食べ物に対する考えを話してくれた。
『何を食べてもいいと思う。
 人間なんだから、いいものも悪いものも入ってきてあたりまえ。
 いいものしか入れようとしないのはすごく不自然。
 いいと思って食べていたら悪い反応なんて出ないはず。
 私にはあれはダメこれはダメと窮屈そうにしているベジタリアンの人よりも
 カップラーメン持ってコンビニから出てくる人のほうがよっぽど健康そうに見える。
 生き物はみんな他の命をもらって生きている。
 動物はダメだけど植物ならいいというのはおかしい。
 どっちもおんなじ命なんやから。
 それにたとえ実際は食べないとしても、選択肢があるっていうのはいいやん。
 幅が広がるやん。』

ほんとにそうだなと思った。
っていうか、最近自分でもそう思ってた。
ただ100%思えてなかった。
迷いがあったというか。

実は半年くらい前に これとまったく同じことを、めっちゃ大事な人に言われた。

そのときはかなりショックを受けた。

その話が納得できただけに、自分の考えは偏っていたのだという現実がつきつけられ、
それを受け入れるのはすごくつらかった。

でもそのことは自分にとってすごく大きかった。
これをきっかけにだいぶ考えが変わった。
将来は何でも食べられるようになりたいと思えるようになった。

そうは言っても実際に自分の行動として何でも食べることはできなかったけど。
枠は少しずつ広げてはいて、お菓子とか、だしとか、前よりは食べるようになったけど、
まだどこかに抵抗はあった。


でも今回は、そうしてみようと思えた。
もしかしたら 食べてみて『やっぱりムリ』って思うかもしれないけど、
それはそれでいいんじゃないかなって。

実は最近、かなり近いところまでいってた。
食べてみたらいいのかなぁ、そしたら変われるかなぁって。
でもまだ自分自身ちゃんと納得できてなかったと思うし、
人に宣言する勇気もなかった。

たぶん怖かったんだと思う。
いろんな意味で。
ki-mi-do-Reへの影響も氣になっていて、
別にベジタリアンである必要はないって 頭ではわかっていても
無意識に『そうあるべきなんじゃないか』って思ってしまっていたし。


でも、今日はびっくりするほどすんなり納得できた。

生まれかわったみたい。
ki-mi-do-Reにひきつづき、相浦侑子も新生。

嘘みたい。こんなにすっきりするなんて。
いつかはこの苦しみから抜け出せると信じてはいたけど、
まさか今日とは。
(ちなみに、あとちょうど5ヶ月で誕生日。なんかすごい)
そしてこの方が解放してくれるなんて…


せつさんは優しく
『すごいつらかったと思うけど、よく逃げずに自分と向き合ったね。
 そんなふうに悩める相浦さんはすごい素敵やと思うし、
 こうやって話せた相浦さんは強いしかっこいいよ。』
と言ってくれた。

『そんなふうに悩んだ人にこそ、こういうお菓子を作ってほしい。
 同じように悩んでる人たちの力になれるやん?』 とも。
(これもまったく同じことを言われてた)

ほんとにうれしくて、救われた氣がして、涙がぽろぽろ出てきた。


最近、ありがたいことにki-mi-do-Reはけっこううまくいってると思う。
京都に来てやっと3ヶ月だけど、イベントに出したり委託先が増えたりと、
右肩上がり(この表現をしたらめっちゃ笑われた)。

それはとってもうれしい一方で、すごく怖かった。
ki-mi-do-Reと相浦侑子、おなじ人なのに
どんどんki-mi-do-Reだけが前に進んでいってしまっているようなかんじで。
『ki-mi-do-Reさんのお菓子おいしいね、すごいね』
と言われるたびに、すっごくうれしいんだけど
『でもそれを作ってるわたしはこんな弱い人間なんですよ』
と思っていたし、『こんな不安定な自分が作っていていいんだろうか?』って思ってた。


せつさんに『お菓子でいちばん大切にしてることは何?』 
と聞かれ
『おいしいと思ってもらってしあわせな気持ちになれるようなものを作ることです』
と答えると
『しあわせになれるよ。やさしい気持ちになれるよ。
 しあわせになってもらいたいっていう気持ちは愛情だよね。
 たとえ不安定だって、愛情は込められるやん?』 と。

そうか。
愛情だけはいっぱい込めてた。
それでよかったんだ。


気づくと せつさんも涙を流してくれていた。
その涙はとっても美しかった。
人のために涙を流せるって なんて素敵なんだろう。



*****************************

(あとがき?)

この記事を読んで驚いた方もたくさんいらっしゃると思います。
正直ここに書いていいのかちょっと迷いました。

でも、家族だったり 友達だったり お客さんだったり
このブログを読んでくれてるのはわたしにとって大切な人ばかりです。

そんな大切な人たちには本当のわたしを見てもらいたいし、
今のわたしの気持ちを知ってほしいなと思って、あえて書くことにしました。

そして、できればこの新生を一緒によろこんでいただけたらうれしいです。

コメントを書くのは抵抗があるという方も、何か感じてくださったら
メールなどでご連絡いただけたらなぁと思います。

あと、読んでくださってる方の中にはベジタリアンの方もたくさんいらっしゃると思いますが、
もしかして気分を害された方もいらっしゃるかもしれません。
そうだとしたら本当に申し訳ありませんが、
ベジタリアンを悪く思ったり否定するつもりはまったくしていないし、
ベジタリアンとして楽しく充実した日々を送れている方々はとっても素敵だと思います。

ただ、自分がベジタリアンとして生きていくのはちょっと違うなと思ったんです。
いのちを大事にしたくてベジタリアンになったはずなのに、
逆に大事にできなくなってしまっていたなぁって。

きっといのちを大事にしたいって想いは同じだと思うので、
ベジタリアンかそうでないかって 結局目に見える部分がちがうだけで
中身は一緒なんだと思います。
前にも書いたことがあるけど、お互い認めあって気持ちよく生きていきたいな。


長くなりましたが読んでくださってどうもありがとうございました。

そしてせつさん。
本当にありがとうございました。
心から感謝しています。
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by ki-mi-do-re | 2009-05-11 01:55 | できごと・その他  

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